小菊監督率いるセレッソ大阪はGKのキム・ジンヒョン選手を駆使して見事なビルドアップをしているように見えます。できればガンバ大阪に対してセレッソ大阪が実行したビルドアップにおける仕組を細かく知りたいのですが・・・
どうもさかりーにょです。
本記事はセレッソ大阪推しの方のこんな悩みを解決するために2023J1第31節セレッソ大阪VSガンバ大阪白熱の大阪ダービーを基に分析したいと思います!
本記事の信頼性
・年間平均200試合以上を分析しながらオリジナルの「さかりーにょ分析メソッド」開発
・JFA公認指導者ライセンスB級
・CAF(アフリカ大陸サッカー指導者) C級
・JFAフィジカルフィットネスC級
・IFCO公認サッカー戦術アナリストベーシックコース修了
・AEFCA公認マッチアナリストコース修了
・元海外プロサッカー選手&指導者
本記事の内容
2023J1第31節セレッソ大阪VSガンバ大阪【大阪ダービー】
スタメン
スタッツ
マッチアップ図
ガンバ大阪4-1-2-3に対するセレッソ大阪ビルドアップの基本
C大阪はガンバ大阪の1トップであるジェバリのプレッシングを無効化するためにGKと両CBの3枚で3対1の数的優位を確保し、ボールを回しながらCBが運ぶドリブルで安全に前進する状況を創り出した。
実際にC大阪の得点も同様のシーンからGKから受けたボールをCBの鳥海が運ぶドリブルでガンバの1stラインを突破し、カピシャーバに出した楔のパスが起点となっている。
ガンバ大阪のファーストラインを超えるためにセレッソが駆使していたもう1つのポイント
ガンバ大阪はC大阪の基本ビルドアップに対して圧をかけるために途中から29番IHの山本悠樹をジェバリと並べて2枚でプレッングをかけるシーンが見られるようになる。これまで山本選手が幕を担当していた香川選手は石毛選手に引き継ぐ構造だ。
このガンバ大阪のプレッシング修正に対してセレッソ大阪が施した術が、
「IHを一枚下しいてビルドアップに参加させる」
というものだった。
構造上C大阪の両IHをネタラヴィが1人で監視している状態になっている。一方のIHを自陣深くまで下げてもネタラヴィは中央の危険なスペースを埋める役割も担うために前に付いていくことはできないためにビルドアップの出口として柴山選手と上門選手の両IHの振る舞いは効果的に機能していた。
ガンバ大阪はこのビルドアップに対して最終ラインをマンツーマンにするなどして対応する必要があったと分析。
さかりーにょEyes
昨シーズンより磨いてきたカウンターや速攻に加えて今シーズンは丁寧なビルドアップからの遅攻でも得点を奪うことができるセレッソ大阪には一見したら分からないような対戦相手のプレス構造を基にしたビルドアップにおける綿密な計画があることが分かる。この辺りを注視しながら見ることでより一層ゲーム観戦が楽しくなることを願う。
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