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【2024セレッソ大阪第17節】京都サンガは何を修正すれば残留できるのか?3つの改善点を分析~京都サンガVS セレッソ大阪~

京都サンガの試合を見ていて順位程悪い内容でないような試合が多いように感じています。このままだと降格になってしまいそうな京都サンガですがいったい何を修正すればよいかわかる人はいますか?残留するための具体的な改善策が・・・

どうもさかりーにょです。本記事は2024 J1第17節京都サンガVSセレッソ大阪の試合を基に京都サンガが残留するために改善するべき3つの課題について分析していきたいと思います!

本記事の信頼性
・年間平均200試合以上を分析しながらオリジナルの「さかりーにょ分析メソッド」開発
・JFA公認指導者ライセンスB級
・CAF(アフリカ大陸サッカー指導者) C級
・JFAフィジカルフィットネスC級
・IFCO公認サッカー戦術アナリストベーシックコース修了
・AEFCA公認マッチアナリストコース修了
・元海外プロサッカー選手&指導者

本記事の内容

2024 J1第17京都サンガ VS セレッソ大阪

スタメン

マッチアップ図

スタッツ

©スポテリア

2024京都サンガ【4-1-2-3】プレーモデル


曺貴裁監督率いる京都サンガはハイエナジーフットボールを信条とした攻守においてインテンシティの高いフットボールを実践する。
具体的なプレーモデルは次の通りだ。

京都サンガプレー原則【攻撃編】

【主原則:相手ゴールに一番近くにいる味方に1秒でも早くボールを届ける】
<細則>
・プレッシングは攻撃とらえ、相手陣内の高い位置で前向きにボールを奪えるように設計
・遅攻の際はWGとSBからサイド攻撃

京都サンガプレー原則【守備編】

【主原則:ブロック構築で相手が使えるスペースを消す】
<細則>
・4-3-3のパスの受け手制圧型プレス
ボールに近い1stディフェンダーがボールに向かってプレッシングを実行する。その動きに連動して後方の選手たちは「マンツーマンディフェンス」のような形でポジションをとる。
・4-5-1のブロックをミドルブロック、ローブロックでを使い分け、3ラインの間隔を10~15m程度に保つ

2024京都サンガが抱える3つの課題

京都サンガが低迷している原因は大きく以下の3つだ。

課題①:京都サンガのプレスがハマらない
課題②:プレス回避のロングボールで起点を作られてしまう
課題③:攻撃時に2人までの関係しかない

それではそれぞれの課題を深掘りし、解決策を分析していこう。

課題①:京都サンガのプレスがハマらない

本試合でも見受けられるように今シーズンの京都サンガはボールを奪う位置が低い。

©スポテリア

この原因は京都サンガのフロントプレッシングが上手くいっていないことが原因であるが、なぜうまく機能しないのか。
その原因は大きく2つ。


①1stディフェンスの寄せが非常に甘い
②後方の連動が遅い

というものだ。
1stディフェンスになることが多い原選手がさぼっているのかというと決してそうではない。
プレッシングの構造に問題があるのだ。
本試合のフロントプレスの仕組みは以下の通り。

セレッソ大阪4DF+1GKの5枚に対して京都サンガは1CF+2WGの3枚でプレッシングを仕掛ける。
この試合では両WGがSBへのプレスを優先させるためにCBにプレスをかけることを躊躇するシーンが多く、原選手が1GKと2CBを担当することが多く、物理的に強度の高いプレスができない状況だったのだ。
ファーストディフェンスの遅れにより、後方の選手たちは予測を立てられずに後手に回るだけでなく、ロングボールが蹴り込まれるリスクもあることから前向きにインターセプトを狙いづらくなってしまうのだ。
解決策としては以下のように最後方をマンツーマンにし、原選手の負担を軽減することで解決できると分析。

課題②:プレス回避のロングボールで起点を作られてしまう

本試合ではセレッソ大阪が京都サンガのプレス回避に多用したレオ・セアラへのロングボールをほぼすべてコントロールされて起点とされた。
レオ・セアラ担当の宮本選手の強度が非常に弱かったことが一番の原因であるが解決策としてはロングボールへの競り合いには麻田選手。カバーリングには宮本選手と両CBのチャレンジ&カバーの役割を明確にして徹底させることで解決できると分析する。

課題③:攻撃時に2人までの関係しかない

攻撃時に京都サンガは2人までの関係しかない。これは守備側からすれば予想が容易であり非常に守りやすい。
個の最たる原因は、4-3-3の配置だ。4-3-3は選手間の距離が非常に広くなる傾向があり、意図的に1V1の状況を多く作り出したいのであれば優位に作用するが現在の京都サンガの状況から分析すると攻撃の際の立ち位置は改善する必要性がある。
具体的には、IHとSBとWGで3角形を形成しながら起点を作り、3人目の動きを織り交ぜながらポケットを取りに行くような崩しの形を仕込むことができれば得点できる可能性がより多くなるだろう。

さかりーにょEYES

本分析で露呈した京都サンガの課題をさかりーにょが提案した改善策で修正することで現在よりも状況は確実に好転すると分析する。
是非、1人でも多くのサンガ関係者の基に本分析レポートが届くことを願う。

2023年に京都サンガのプレスを現地分析した分析シートはこちらから!

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