モウリーニョのカリスマ性、リーダーシップ、キャラクターにほれ込んでいる”モウニスタ”たちの間で伝説とされるバイブル。モウリーニョが「バイブル」と称し、自身のサッカー哲学や独自の練習メニューなどを詰め込んだノートがあるそうです。
モウニスタの皆さんはどうしてもその内容が知りたいのではないでしょうか?
実は、さかりーにょも自称日本一のモウリスタとしてサッカー監督としてのモウリーニョは勿論、モウリーニョが持つカリスマ性や4か国語を操る語学力、そして奇跡の成り上がりを可能にした圧倒的な努力のすべてに感銘を受けてきました。
レアルマドリーの監督に就任し、セルヒオ・ラモスらとの確執があってからはそのキャラクターや方向性が変化し、選手とのいざこざも増えてきましたがそんなところもすべて含めてモウリーニョ信者なのです!
今回は、そんなモウ二スタの間で「伝説のノート」と称され、モウリーニョ自身が自身のサッカー哲学、トレーニングメニュー、ゲームモデルなどのすべてをつ詰め込んだ『バイブル』の内容を、これまでのモウリーニョの言動やトレーニングメニューを基に紐解いていこうと思います!
本記事の内容
モウリーニョ監督の魅力とは?
溢れ出る人間味とヒール役を買って出るエンターテイメント性、確かな結果を出す分析力と不断の努力、家では家族を誰よりも大切にする男ジョゼ・モウリーニョ。
世界中のモウ二スタがモウリーニョにあこがれているのは以下のような理由が考えられると分析。
・何歳になっても子供みたいに感情を表現する
・ストレートに物事を伝える・負けるとまるで小学生のように責任を侵犯やグランド、選手に転嫁し始める
・”スペシャルワン”のような気の利いた言い回しや冗談で笑いを提供してくれる
・通訳だったこともあり、英語、ポルトガル語、スペイン語、イタリア語の4か国語を操ることができる
・これまでにCL制覇2回、EL1回、プレミアリーグ制覇など圧倒的な実績を誇る
・もともとプロサッカー選手としての経験はなく、体育教師から成りあがったサッカー界の豊臣秀吉
モウリーニョ監督のすべてが詰まった『バイブル』とは?
あのファイルの作成を始めたのは、8月だったと思う。それは”トレーニングファイル”とでも呼ぶ、私の仕事内容をすべて書き綴ったものだった。練習を行ううえでの目的、指導方法が書いてあり、”この目的のためには、こういうトレーニングをしろ”という指示がしてあるんだ。そのファイルには、体系化された私の考えが記されている。もしタイトルをつけるとしたら、”私のトレーニング•コンセプトの進化論”という感じだろうか。つまり、私が作り上げたファイルとは、昔から書き綴ってきたノートをまとめ上げたものなのだ。ファイルが完成した瞬間、監督になれる準備が整ったと思ったよ。
これはモウリーニョ監督がバイブルを書き終えた際に感じた気持ちだそうです。
モウリーニョバイブルとは一言でいうと、体系化されたモウリーニョの考えをまとめたノートです。
その内容は大きく以下の3つになります。
①モウリーニョのマネジメント哲学
②モウリーニョのトレーニングコンセプト
➂モウリーニョのプレーモデル
それぞれの項目に関して詳しく見ていきましょう。
モウリーニョバイブルの内容その①:モウリーニョのチームマネジメント哲学
モウリーニョ監督にはほかの監督には見られない独自のチームマネジメントがいくつか存在します。
それは、
・クラブチームを指揮する際にはそのクラブの歴史をよく知るレジェンド的な人材をコーチングスタッフに入閣させる
・選手に対する愛情が深い(家族や趣味、生立ちなどを熟知したうえで言葉をかける)
・個人よりもチームが最優先の存在であることを様々な手法で伝え続ける
・誰よりも早くグランドに到着し、誰よりも最後にグランドを後にする
・例え遊びであったとしても負けを許さない哲学を植え付ける
・食堂や用具係で働くスタッフの名前をしっかりと覚えて挨拶をする
というものです。
モウリーニョ監督も自身のマネジメント哲学について以下のような言葉を残しています。
”チームのコンセプトはどんな一選手よりも重要だ。”
モウリーニョバイブルの内容その②:モウリーニョのトレーニングコンセプト
ピアノの名手は練習でピアノの周りを走ったりはしない。腕を磨くためにはピアノを弾く。同じく、サッカーの名手になるための最善の練習方法はサッカーをすることだ
これはモウリーニョが自身のトレーニングの根幹に沿えるコンセプトです。
具体的なトレーニングの特徴として、
・試合時間と同じ90分で必ずトレーニングを作成する
・グランドを2面用意し、1面で練習している間にもう一面で次のトレーニングのオーガナイズを作成しておく
・素走りのトレーニングは存在しない
・対戦相手に応じて綿密に練習メニューを組む
というものです。
” 従来のフィジカルコンディショニング加えて具体的な実行原則であるプレー原則に基づいて、素早く、統一してなされるようにトレーニングする”戦術的ピリオダイゼーション”を元参謀のルイ・ファリア氏と共にサッカー界に持ち込んだこともトレーニングのエキスパートとしてのモウリーニョの知名度を高めた要因であると分析。
また、トレーニングの効果を上げるためのポイントとしてモウリーニョは次のような言葉を残しています。
言われたからこなすのではなく、最適なメニューだと選手に自覚してもらった上で消化させる
モウリーニョバイブルの内容その➂:モウリーニョのプレーモデル
"カウンターモンスター”
これはリバプールの監督がモウリーニョのプレースタイルに関して揶揄したものですが非常に的を得た表現だと言えます。
モウリーニョのプレーモデルの基本は堅守速攻です。
その特徴は自陣ゴール前に2列のブロックを作り、ロングカウンターで広大な相手の背後のスペースを2~3人のアタッカーで仕留めるというスタイルです。
しかし、この戦術に固執しているあまりに近年では選手との確執や思うような結果が出ないとも考えられています。
ジャックナイフのような切れ味鋭いモウリーニョ監督のロングカウンター特集はこちらから見ることができます!
さかりーにょEyes
ローマの指揮官としてカンファレンスリーグを見事制したモウリーニョ。
インテルでトレブルを達成した最高の地で再びモウリーニョがその力を発揮し、その輝きをを取り戻しつつあります。
モウ二スタの皆さん。
共に今シーズンのモウリーニョの活躍を祈りましょう!フォルツァ!モウリーニョ!