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【浦和レッズ】2023ACL決勝第2戦直前!これで勝てる?1戦目AFC公式データから読み解くアルヒラルサウジFCの3つの弱点とは?

いよいよ5月6日に迫った2023ACL決勝第2戦!ACL決勝の見どころとアルヒラルサウジFCの弱点が知りたいのですが・・・

どうもさかりーにょです。

本記事は2023ACL決勝1stLEGとその公式スタッツを基に2ndLEGの展望を分析したいと思います!

本記事の信頼性

・年間平均200試合以上を分析しながらオリジナルの「さかりーにょ分析メソッド」を開発

・JFA公認指導者ライセンスB級

・IFCO公認サッカー戦術アナリストベーシックコース修了

・AEFCA公認マッチアナリストコース修了

・元海外プロサッカー選手&指導者

2023ACL決勝第1戦アルヒラルサウジFC VS 浦和レッズ

スタメン

スタッツ

2023ACL決勝第1戦から分析するアルヒラルサウジFCの3つの弱点

2023ACL決勝第1戦から分析するアルヒラルサウジFCの3つの弱点は以下の3つだ。

アルヒラルサウジFC弱点①:GKの守備範囲の狭さ

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以下のACL決勝第1戦におけるヒートマップが示すように、アルヒラルサウジFCのGKアルマユーフの守備範囲は広くない。

GKアルマユーフのヒートマップ

このため、アルヒラルサウジFCがボールを握って押し込んでいる際に最終ラインとGKの間に広大なスペースが生まれる。

浦和レッズとしてはこのスペースを取りに行くことを最優にそえることで相手の最終ラインを押し下げるだけでなく、高いライン設定を取り続けることが難しくなるため3ライン間を間延びさせることもできる可能性が高い。

アルヒラルサウジFC弱点②:ライン間の広さ

アルヒラルサウジFCは3ラインが間延びするシーンが多くの場面で見受けられる。これは弱点①によるGKの守備範囲の狭さから最終ラインがハイラインにしたがらないことも原因の1つであるが、この現象によって生まれるライン間を攻略することができればより効果的な攻撃を仕掛けることができる。

アルヒラルサウジFC弱点➂:右SB守備の脆さ

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アルヒラルサウジFCの右SBを務める66番サウードアブドゥルハミドは攻撃力に秀でているが、守備面では非常にもろい。よく言えばリバプールのアーノルドに近いプレースタイルである。

また、アルヒラルサウジFCは右サイドでオーバーロードを形成して攻撃を仕掛けてくる特徴があり、左SBの絞りとスライドが遅いために、右サイドのSB背後のスペースで起点を作り、対角のパスを出すことで一気にチャンスを創出することができる。

2023ACL決勝第1戦から分析する浦和レッズが気を付ける2つのポイント

一方で、2023ACL決勝第1戦から分析する浦和レッズが気を付けるべきポイントは以下の2つだ。

①右サイドのオーバーロードに対する守備

2023ACL決勝第1戦の公式スタッツからも読み取れる通り、アルヒラルサウジFCの攻撃は40%以上が右サイドからである。

特に、第1戦でも切れ味鋭いドリブルからアシストを決めた96番ミシャエウ選手には警戒は必要であろう。アルヒラルサウジFCはミシャエウ選手がフリーになりやすいように意図的に右サイドでオーバーロードを形成する。

この際に2V3の数滴不利になる場合が多いので浦和レッズはボランチを1人スライドさせることで数的同数を確保することで解決できると分析。

②17番マレガに対する対応

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アルヒラルサウジFCのマリ代表のムサ・マレガは第1戦ではマンUなどでプレーしたナイジェリアの英雄イガロよりも脅威であった。特に強靭なフィジカルを前面に押し出した推進力は浦和ディフェンス陣を苦しませ続けた。公式のヒートマップが示す通り、右サイドに流れてボールを引き出すことが多い。

マレガ選手ヒートマップ

浦和レッズとしてはチャレンジ&カバーの原理を徹底すること。そして、ボールを奪いに行くのではなくシュートコースに体を持っていくという守備にシフトさせた方が容易に守ることができるだろう。

さかりーにょEYEs

アルヒラルサウジFC攻撃のキーマンであるサレムアルダウサリがレッドカードで欠場することは好材料ではあるが依然として前線の高い個の技術に劣勢に立たされる可能性が高い。

本分析の中で導き出した最適解を基に、浦和レッズが再びアジアの頂点に立つことができればこれほど嬉しいことはない。

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